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38日目 おおぼけちゅうぼけこぼけ [伊予 菩提の国]

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曇り、時々小雨。
6時半起床。
ぐっすり眠りました。
半日休むとゆっくり出来ますね。
ベランダを見ると、ポテトサラダを包んでいたビニールが雨で濡れていました。
寒かったろうね。
ポテトサラダをパンに挟んで食べます。
8時出発。
今日は山。
ゆっくり登って行きます。
六十五番三角寺。
山門に鐘があります。
山を降りて行くと、近くに川が流れているので
、沢蟹が道を横断しています。

トコトコ歩いて、常福寺椿堂へ到着。
別格霊場十二番。
福の神が三体並んでいます。
昭和50年代に作られたそうです。
どれも前掛けをしていて、チラッとめくるとなかなか面白いです。
良縁や子宝に恵まれるとか。

団体さんの歩き遍路と一緒になりました。
バスでやってきて、昼間は団体で歩いて、夕方、またバスに乗ってホテルに行き、翌日は昨日歩いた所まで送って貰い、また歩くようです。
お寺とお寺の間もずっとバスに乗っているバス遍路の団体さんは多いですが、歩く団体さんは初めて見ました。
私が休んでいると、
「ちゃんとご飯食べてる?」
「はい。食べてますよ」
「飴どうぞ」
と皆さんからたくさん飴を頂きました。
お地蔵さん状態です。
有り難うございます。

境目トンネルを抜けると、香川県ではなく、徳島県でした。
ちょっとだけ徳島に戻るようです。

明日はいよいよ香川県に入ります。

しばらく歩いて、登山口に到着。
ここで、宿屋に電話をすると、宿屋のご主人が車で迎えに来てくれます。
明日はまたここまで送って頂きます。
今日は「旅人宿」。
素敵な名前です。
歩き遍路は素泊まり2500円。
テラスからの眺めが綺麗です。
眼下に吉野川、目の前には山と空。
テラスに野鳥がエサを食べに来ます。
ここは三好市。
大歩危(おおぼけ)、小歩危(こぼけ)で有名です。
また祖谷のかずら橋もあります。
日本三奇橋の一つで、平家の一党が追っ手から逃げる為にかずらでいつでも切れる橋を作ったのです。
私は絶対渡りたくない橋です。

15時に宿屋に入って、今日もゆっくり過ごして、長旅の疲れを取ります。

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37日目 雨夜のポテトサラダ [伊予 菩提の国]

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曇り。
6時半起床。
7時出発。
女将さんから栄養ドリンクと金平糖を頂きました。
有り難うございます。

トコトコ歩いて、別格十二番延命寺。
いざり松の枯れ木があります。
昭和43年にまで枯れずに残っていたそうです。
国道11号をスタスタ歩きます。
ダンプカーが轟音を立てながら走っています。
排気ガスと砂埃。
国道と平行して旧街道があるのですが、こちらは遍路道。
あまり車も走りませんから、のんびり歩けます。しかし、国道には、マルナカやコンビニがあります。
買い物をするには危険な国道を歩かなければなりません。
遍路道はのんびりと国道はスタスタと歩きます。
今日は昼から休息日。
宿に荷物を置いて、ネットカフェへ行きます。
四国に来て、初めてのネットカフェ。
利用するには会員になる必要があります。
ここで今治で取った運転免許証が役に立ちました。

宿じゃなくて、ここで泊まっても良かったのですが、やはり宿の方がお風呂もありますし、ゆっくり出来ます。

ネットカフェは飲み物が飲み放題。
ここぞとばかりコーヒーをおかわりします。
無料のケーキバイキングもあって嬉しいです。
ショコラを一杯食べました。
ブログを編集していると、ラジオの時間になりました。
ネットカフェの駐車場でラジオ出演。
風がきつくなってきました。
天気予報では、今日、明日、明後日が雨です。
ラジオ出演を終えると、ポツポツと雨が降ってきました。
急いで宿へ戻ります。
宿は大成荘。
素泊まり3000円。
「宿帳を書いて下さい」と渡された帳面。
何気なく見ると、九州青年の名前がありました。
3日前にここに泊まっています。
もう随分会っていませんね。

宿で一緒になった方が、クラウスのことを教えてくれました。
昨日は私の手前で泊まり、今日は先まで進んだそうです。
私は明日もゆっくりですから、丸1日差が開きました。
これはもう会えないかも分かりませんね。

今日は18キロぐらいしか歩いていないので全然疲れていません。

マルナカで買ったばら寿司と煮物を食べます。
一緒に買ったポテトサラダはお腹一杯になったので、明日食べることにします。
部屋の中は、寒い為、そして、洗濯物を乾かす為に暖房を入れています。
部屋にポテトサラダを置いておくと、傷んでしまいます。
窓をガラガラと開けると、外は大雨です。
小さなベランダがありました。
一晩、ポテトサラダをここへ置くことにします。
今日は早めに寝ます。
布団に入って、雨の音を聞きながら、ポテトサラダのことを想いました。
「そういえば、こんな雨の日に野宿をしたなぁ。寒かったなぁ。ポテトサラダも寒いだろうなぁ」

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36日目 再び一人で [伊予 菩提の国]

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曇り。
5時起床。
宿坊の朝は早いです。
5時50分からお勤めがありますので、5時半頃に起きればいいだろうと思っていたら、皆さん、5時に動き始めました。
本堂で朝のお勤め。
クラウスは嬉しそうです。
お勤めの後、朝食。
7時出発。
部屋でテーピングなどをしてから、玄関に。
今日もトリで出発です。
お寺の方が、
「あれ。クラウスさんと一緒じゃないのですか」「別にいつも一緒に歩いている訳じゃないので」
お遍路というのは、基本的に一人で歩くものですから、先に行ったクラウスはお遍路の心をよく分かっています。

お大師さんの前でお経を読んで出発です。

一人でスタスタ。
二人で歩くのも面白いですが、やはり一人の方が気楽で良いです。

六十二番宝寿寺に向かいます。
ご婦人からみかんのお接待。
有り難うございます。
すぐに中年男性からジュースのお接待。
有り難うございます。
今日は何でしょうか。
お接待が多いです。

気付いたら、六十二番を通り過ぎていました。
同じ道を戻ります。
すると、お寺からクラウスが出て来ました。
「やあクラウス。通り過ぎてたよ」
「ハハハ。でも大丈夫。あの寺は8時から納経だから、早くに行ってもこの時間じゃよ」
八十八ヶ所のほとんどのお寺は霊場会という集まりに属していまして、霊場会は納経時間が7時から17時と決まっているのですが、六十二番は霊場会に属していないので、他の寺より納経開始が1時間遅いのです。
なぜ属していないかは知りません。

「ナンコさん。今日はどの辺に泊まるつもりじゃ」
「そうですね。25キロから30キロ辺りの宿ですかねぇ。クラウスは?」
「わしもその辺になるじゃろうな。また会おう。あっ、そうだ。ナンコさんと初めて会ったのは足摺岬に向かう道じゃったな」
「今頃、思い出したの」「ああ。ようやく思い出したよ。ドイツ人から見ると、日本人の顔は皆同じに見えるんじゃよ」

六十三番吉祥寺
綺麗な御衣黄桜が咲いています。
出発前の予定では、ここで寄り道をして西日本一高い山、石鎚山に登ろうと考えていたのですが、頂上にまだ雪が残っているのと、とりあえず今回は八十八ヶ所を歩いて廻ることに集中しようと思い、登山は止めました。
これで大阪に帰るのが2日早くなりました。

明日から3日連続、雨の予報ですので、明日、明後日は午後からのんびり過ごして、疲れた身体を休ませようと思います。

新居浜に教えて頂いた鍼灸院があったのですが、丁度、お休みでしたので残念ながら寄ることが出来ませんでした。

六十四番前神寺。
国道を歩いてマルナカに向かいます。
マルナカはパラダイスですね。
なんでも揃っています。買い物をして、休憩をして、また国道を一人で歩きます。

昨日は二人でした。
山道をクラウスと歩きました。
夕暮れ時、一日が終わってしまう寂しさを感じながら、
「クラウス。山が綺麗だね」
「ああ」
「他の季節はどうなんだろうね。夏には夏の、秋には秋の、冬には冬のよさがあるんだろうね」
「そらそうじゃ」
「そんな季節も歩いてみたいな」
「来ればいいじゃないか。大阪と四国は近いんじゃから」
「そうだね」
「ナンコさん。シーッ」
「えっ」
「キツツキじゃ」

クラウスは野鳥が好きで、色んな野鳥を見付けては、鳴き声を真似していました。
キツツキを見ながら、また来てもいいかなと思っていました。

今日は一人でスタスタ歩きます。
おばあちゃんがみかんを下さいました。
「有り難うございます」「そろそろね。そろそろね」
そろそろというのは、おそらくゆっくりという意味なのでしょう。
心に残りました。

そろそろ歩きます。
昼過ぎに、これから歩けそうな距離を考えて、宿を予約します。
本日は五葉松荘。
素泊まり4000円。
旅館に着くと、女将さんが私を見るなり、
「あら。若いのね。電話の声では、もうちょっと年配の方かと思ったわ」
これまでも何度か言われました。
声が老けているのか、喋り方が古臭いのか、見た目が若いのか、どれでしょうか。

お風呂場に体重計があり、計ってみると、遍路前より4キロ減っていました。

今日の客は私一人。
こういう日もあります。
布団に入って、今後の予定を考えます。
ようやく旅の終わりが見えて来ました。
普通に歩いて26日、早起きすれば25日に結願予定です。

そういや、クラウスはどこに泊まったのかな。

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35日目 追記 [伊予 菩提の国]

今治と書いて、いまばりと読みます。

20歳の頃、今治で3週間過ごしました。
車の免許を合宿しながら取ったのです。
3人部屋でした。
おじさんと18歳のバンドやっている青年と大学生の私。
おじさんと言っても、今の私と同じぐらいだったと思います。
当時、「マディソン郡の橋」がベストセラーで、おじさんが貸してくれて、恋愛小説なんて読む気もなかったのですが、時間が有り余っていたので、暇潰しに読んでみると面白くて、涙を流し読んだこと。
3人で潮干狩りに行って、あさりを捕って、おじさんがスープスパゲティを作ってくれたこと。
おじさんが、
「道後温泉に行かないか」
と誘ってくれたのですが、
「行きません」
ときっぱり断ったこと。小さな美術館があって、一人で歩いて見に行ったこと。
アンディ・ウォーホールの「マルクス兄弟」の絵が飾ってあって、ずっと見ていたこと。
まあ、それぐらいしか覚えていません。
免許取得後、車を一切運転することもなく、ずっとペーパードライバーですが、唯一、車に乗っていた今治の町を、こうして車にも乗らず歩いているというのは、面白いなぁと思います。
当時、車を運転しながら、お遍路さんの姿も視界に入っていたはずなのですが、全く覚えていません。
おじさんが、
「十数年後、お遍路してるかもよ」
と言って、私が、
「そんなこと絶対しませんよ」
と答えたりして、ひょっとしたら、そんな会話があったかも分かりません。


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35日目 クラウスと一緒に宿坊へ [伊予 菩提の国]

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晴れ。
6時起床。
朝風呂に入る。
気持ち良い。
のんびりゆっくりと出来ました。
朝食はバイキング
お皿に料理を取っていると、後ろから
「オハヨウゴザマス」
その挨拶の仕方は、もしやと思い振り返ってみると、
「おお、クラウス。このホテルに」
「ああ。隣のホテルに行ったのじゃが、一晩8万円の高級ホテルじゃったわい。そこで、こっちのホテルに泊まったのじゃ」
おそらく、隣も8千円のはずです。
受付の人が、英語が得意ではなく、一桁間違って、8万円と言ってしまったのでしょうね。
「ナンコさん、ちょっとお願いがあるのじゃ」
「何ですか?」
「宿坊に止まりたいのじゃが、日本語が喋れんから、予約が出来ん。代わりに予約をしてくれんか」
「いいですよ」

一応、ご説明しておきますと、私とクラウスの会話は英語とジェスチャーです。
分かりやすく日本語に翻訳して書いております。

「ナンコさん。六十番の宿坊に泊まりたいのじゃ」
「うーん。六十番は宿坊ないですよ。六十一番ならあります。私はそこに泊まるつもりです。クラウスもそこにしたら」
「いやいや、六十番は山じゃ。とてもそこまで歩けん」
「いい方法があるんですよ。ここから六十番を飛ばして、六十一番に行くんです。そして、荷物を置かせて貰って、身軽になって、六十番の山に登って、また打ち戻るのです」
「おお。すばらしい考えじゃ。わしゃあ、そんなこと思いつかんかったよ。じゃあ、そうしよう。一緒に歩いても良いか」
「いいですよ」

早速、六十一番の宿坊を予約しました。

二人で歩きながら、
「クラウス。いいホテルでしたね」
「ああ」
「温泉は入った?」
「ほう。温泉が近くにあったのか。わしゃあ、温泉が好きでな」
「……。あの、お風呂は」
「部屋のバスルームを使ったよ。広くて素晴らしいバスルームじゃ。ナンコさんもシャワーは使ったかね」
「いや、私はシャワーは使ってないです」
「もったいないことをするなあ」
「はあ。これ、温泉卵です。良かったら食べて下さい」
「何じゃこれ」
「温泉で温めた卵です。美味しいですよ」
「おお、有り難う。わしゃあ、温泉が好きでなあ」
多分、あのホテルに温泉があったことを知らなかったのでしょうね。

歩いていて、鯉のぼりが飾ってあったので、
「クラウス。あれは鯉のぼりといって」
「あの家に男の子がおるのじゃな」
「よく知っているなあ」

六十一番に到着。
お寺がモダンな造り。
一風変わっている。
子安大師が祭られている。
お大師さんが赤ちゃんを抱いている。
宿坊の廊下には赤ちゃんの写真が一杯飾られていました。

ラジオ出演の時間です。
隣にクラウスがいるのですが、
「何を長電話しておるのじゃ」
という顔をしています。
ラジオでクラウスの話。
あいうえお作文た行。

荷物を置いて、六十番へ逆打ち。
これが難しい。
順打ちなら、ちゃんと目印があるのですが、逆打ちは目印がありませんから、
どこへ進んでよいのかわかりません。
何度も何度も道を間違えながら、山に登ります。
クラウスが、
「ナンコさん。逆打ちは難ししのう」
「ええ」
「タクシーに乗ろうか」
「えっ?」
「冗談だよ。ワッハッハッハ」

二人で山を登ります。
結構、きつい山です。

六十番へ。
まだ雪が残っています。
二人でベンチに座りながら、チョコバーを食べました。

六十一番へ打戻り。
クラウスの足は早いです。
私を待ちながら、進んでくれました。

宿坊へ到着。
お寺の方が、クラウスに、食事の場所や翌日の護摩焚きのことを説明したいのですが、日本語ではうまく通じません。
そこで私が代わって、クラウスに説明。
「よく分かった。宿坊はいいのう」

すると、他のお客さんで、カナダ人とインド人の方がいました。
お寺の方が、
「あのー、通訳をお願いします」
「無理ですよ」
まあ、何とか気持ちで伝えましたが……。

英語、日本語、様々な言葉がテーブルの上を飛び交います。
楽しい食事。

押入れから布団を下ろし、シーツを自分で布団にセットして、寝ます。
ここが旅館とは違うところです。
自分のことは自分でします。

ぐっすり眠ります。

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34日目 ドイツの爺さん、クラウス [伊予 菩提の国]

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雨。
6時起床。
ここへ来てちょっと花粉が増えた気がします。
たまにくしゃみが出ます。
起きると指がこわばっている時があります。
杖を握るから、疲れているのかなと思っていましたが、どうやら原因は筋肉痛の薬です。
指でジェル状の薬を、膝やふくらはぎや肩に擦り込むのですが、手を洗わずに寝ると、朝になって指がこわばっています。効いてることは確かです。

起きて、昨日買った納豆とトマトとパンを食べます。
7時出発。
玄関でドイツ人の爺さんが困っています。
見に行くと、鍵の開け方が分からず、外へ出られません。
私がサッと開けると、
「アリガトゴザマス」
「イが抜けてるよ」
「アリガトゴザマス」

彼の名はクラウス。68歳。
禅が好きで日本にやって来ています。
「ウォーキング・禅」のお遍路をしているとのこと。
「ウォーキング・禅」なんて言葉、初めて聞きました。
日本へは3度目で、最初は20年前。富士山に登ったとのこと。
英語も流暢に話します。
日本語は話せません。

先程、天気予報を確認すると、午前中は曇り、午後から晴れという予報なのに、外へ出ると、雨が降っています。
クラウスと一緒に玄関先で、合羽を着ます。
小学生が前を通ると、クラウスが、ニコニコと笑いながら、
「オハヨウゴサマス」
子供達に挨拶をしています。

私がもたもたしている間に、クラウスは先に出発しました。
しばらくして、私も出発。
雨はどうしても、目印の遍路マークを見落とすので、道を間違えやすいです。
二度間違えて、五十四番延命寺。
クラウスがいません。
道を間違えたのかな。
クラウスは最初、英語のガイドブックを持っていました。
このガイドブックは非常に優れていて、日本人が知らない野宿スポットなども載っています。
しかし、そのガイドブックを無くしてしまって、現在は、日本語の地図を持って歩いています。
日本語読めないから大変です。
それでも、ここまでちゃんと歩いて来れるのですね。
お遍路って面白いです。
ここで札幌おじさんに会い、しばらく一緒に歩きます。
「南湖さん、40キロ歩いたの?」
「歩きましたよ。12時間以上掛かりました。2度と40キロは歩きません。そういえば、おじさんの姿は見ませんでしたね」
「電車に乗っちゃった。40キロは歩けないよ。でも、電車に乗ると足が痛くなるのね。歩いていると平気なのに。不思議だね」
五十五番南光坊。
ここだけ寺ではなく、坊です。
クラウスがやってきました。
やはりどこかで道を間違えたのでしょう。
門前で甘酒のお接待。
札幌おじさんが、
「南湖さんも飲めば」
「お酒止めてますので」
クラウスは不思議な顔をしながら飲んでいます。
甘酒を初めて飲んだのでしょう。
私が歩くと、その後ろをクラウスがトコトコ付いてきます。
私も外国でお遍路するなら、そうするでしょう。道を間違えずに済みますから。
話しながら、歩きます。

しばらく歩いていたのですが、私が道を間違えてしまいました。
「ワッハッハッハ」
笑ってごまかします。
五十六番泰山寺、五十七番栄福寺、五十八番仙遊寺。
トコトコ歩いて、コンビニで休憩。
クラウスは達者です。
私より足が早いです。
今日は雨が降って身体が冷えるので、春雨スープを買ってみました。
温まりますが低カロリーです。
クラウスはチョコバーを食べています。
外国人にはチョコバーが似合いますね。
私もチョコバーを買って、食べました。
美味しい。
このチョコバーを食べる癖が付くと、遍路を止めてから一気に太るでしょうね。

体重は遍路に出てからマイナス4キロ。
遍路ダイエットです。
胃が大きくなっているので、大阪に戻ると、確実に太るでしょうね。

チョコバーを食べたクラウスが先に行きます。
また明日もどこかで会うでしょう。

五十九番国分寺
お大師さんと握手しました。

今日はホテルに泊まることにしました。
安い旅館は6キロ先です。
朝から雨で疲れたので、もう歩く気力がありません。
1泊2食付き8400円のホテルです。
湯ノ浦温泉。
この辺りはどこもこの価格のようです。
昨日、頑張ったから良いですよね。
誰に許可を取ってるのか知りませんが……。
大浴場もありますし、夕食は鯛釜飯、刺身、天ぷら、煮付け、鯛しぐれ鍋、等々。
非常に豪華です。
たまにはこういうところに泊まるのも良いですね。
でも、旅館じゃないので、洗濯機がないのですよ。
遍路としては、これだけが不便です。
今日は大きなベッドでゆっくり寝ます。
あっ、もう一回お風呂に入って来ようかな。

このホテルにクラウスが泊まっていたとは、この時は知りませんでした。

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33日目 追記 [伊予 菩提の国]

最近、ブログ更新が遅れがちですみません。

1日の大体のスケジュールを申し上げますと、

6時、起床
7時、出発
30キロ歩く
17時~18時、宿に着く
18時~、食事、風呂洗濯、明日の歩行計画を練る
20時~ブログ執筆
終わり次第就寝

結構、忙しいのですよ。
旅の終わりが見えて来ましたので、明日は半日休みます。
ネットカフェで色々修正しようと思っています。
追記

宿の近くまで来ると、そろそろ夕食のことを考えます。
理想はスーパーマルナカが宿の隣にあることですが、そう毎回マルナカがあるはずもなく、大体コンビニやスーパーがちょっと離れた所にあります。
地図を見ながら、どこで買うか検討します。

出来るだけ荷物を持ちたくないので、宿に一番近い、手前の店で購入したいです。

宿に近くても、1日歩いた後なので、宿の先にある店には行きません。
必ず手前で買います。

一番食べたいのはスーパーの総菜です。
酢の物、ぬた、白あえ、等々。
野菜を食べたいです。
コンビニにはこういう総菜は置いてません。

地図を見ると、宿の1キロ手前にスーパーがあって、そのスーパーのさらに1キロ手前にコンビニがあります。

さあ、コンビニの前で考えます。

ここでお弁当を買えば、別段問題はないのですが、どちらかと言えば、スーパーの総菜を食べて、不足しがちな野菜を多く取りたいです。
地図で見ると、スーパーの印があるのですが、これが開店している保証はありません。
地図に載っているので、楽しみにそこへ行くと、潰れていたということもごくたまにありました。
あるいは、スーパーとなっているのに、駄菓子屋さんだったり。

迷います。

ここのコンビニか、先のスーパーか。

40キロ歩いた後ですから、ちょっと豪勢に行きたいです。

うーん。

先のスーパーに賭けよう。
歩き出すと500メートル進んだ所で、スーパーが現れました。
地図に載っていないスーパーです。
立派なスーパーです。
どうしよう。
ここで買うか、先のスーパーに賭けるか。
ちょっと中を覗きますと、お弁当コーナーにエビフライカレーがありました。
一目惚れです。
今夜はカレーを食べます。

買い物を済ませ、意気揚々と宿へ向かっていると、500メートル先に、地図に載っていたスーパーが現れました。
大型スーパーでした。

嗚呼。
何だか負けた気がします。

宿に着くと、お客さんは私の他に一人だけ。
ドイツ人だそうです。
ドイツ人って言ったら、室戸岬の打ち戻りの時に会ったあのドイツ人かな。

部屋に入ると、隣のドイツ人の部屋は真っ暗です。
お遍路さんは早くに寝ます。

エビフライカレーは美味しくて、ボリュームがあって、40キロ歩いた身体を癒やしてくれました。

あのスーパーで正解でした。

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33日目 40キロを歩く [伊予 菩提の国]

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雨のち曇り。
5時起床。
パン食べて、サッと用意。
6時出発。
寒い。
今までで一番寒いかも知れない。
冷たい雨。
杖を持つ手が震えます。
今日は40キロ歩く日。
私の足では30キロ前後が一番良いのですが、宿が20キロと40キロしかありません。
20キロでは昼に着いてしまうし、40キロは歩けるかどうか分かりませんが、とにかく歩かないと宿がありません。
野宿道具は送り返しましたし。
早めに出発して、日暮れの18時半までには宿に着く予定です。
雨の中、スタスタ歩いていると、傘を差したお婆ちゃんが、
「お遍路さんや。今日は縁起がいい。お遍路さん、握手して下さい」
手袋を取り、手を差し出しました。
「はい」
と握手すると、柔らかくて温かい手。
「あったかいですね」
と思わず両手で、お婆ちゃんの手を包みました。
お婆ちゃんはニコニコ笑って、喜んでいます。
「私が温かいということは、お婆ちゃんは冷たかろう」
と、心の中で気付いて、サッと手を離しました。「お達者で」
手を振って歩きます。

五十二番太山寺。
次の寺へ向かう時に、札幌おじさんとすれ違いました。
聞けば、おじさんも40キロ歩くそうです。

五十三番円明寺。
ここからが長い。
北条を通って、菊間を過ぎて、大西まで。
途中、セルフうどんを食べました。
かけうどん280円。
身体が温まります。
海沿いを歩きます。
久しぶりの光景です。
高知を思い出します。
ひたすら歩いていると、前にある自動販売機の側に、自動車が止まりました。
自動車から青年が降りてきました。手には包帯を巻いています。お茶を買って、私の方をジッと見ています。
通り過ぎる時に、
「こんにちは」
と挨拶をすると、
「こんにちは。お遍路さんですか?」
「はい。そうですよ」
彼は仕事中に手を怪我して、現在は休職中だそうです。
お遍路に興味があって、思い切って声を掛けたそうです。
しばらく話をしました。
「お遍路って楽しいですか?」
「楽しいよ。毎日毎日、色んな人と出会って、色んな風景を見て、もう楽しいことばかり。愛媛に住んでいて、お遍路をしないのはもったいないよ。自宅から始めたらいいのよ。難しいない。ただ歩くだけ。面白いよ。明日からやりなよ」
「やってみたくなりました。お茶、飲みますか」
「有り難う」

さらに歩いて、宿に到着したのは、18時過ぎ。
12時間以上掛けて、40キロを歩きました。
やれば出来るのですね。

夕食の逸話は明日書きます。

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お知らせ!ラジオ出演 [伊予 菩提の国]

久々にラジオ大阪に出演します。
半年振りでしょうか。
19日(月)15時05分からの番組で、タイトルは、
「高岡美樹のべっぴんラジオ」
です。
言うたもん勝ちという気もしますが……。
16時過ぎからの出演となります。
高岡さんの新番組ですから、楽しい時間になると思います。
ぜひ聞いて下さいね。

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お知らせ!いまココ [伊予 菩提の国]

いまココを更新しようとしても、今日は調子が悪く、うまくいきません。
元気に歩いていますのでご安心下さい。

またその内に更新出来ると思います。

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